中国軍の情報収集機「Y9」1機が26日午前、日本の長崎県の男女群島沖の領空を侵犯した。これは日本の主権に対する重大な侵害であり、この地域の緊張を高めるものだ。中華民国(台湾)外交部はこれを受けて、恣意に他国の主権を侵害し、地域の平和と安定を破壊する行為であるとして中国を強く非難した。以下は外交部のコメントの内容。
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近年中国の軍機や軍艦は、台湾や日本の防空識別圏(ADIZ)や排他的経済水域 (EEZ)への侵入を繰り返しており、すでにこの地域の緊張状態を高めている。このほか、中国はさらに東シナ海や南シナ海でロシアとの合同演習を実施するなどして、武力による現状変更を試みている。こうした軍事拡張の行動は台湾や日本を含むインド太平洋地域内の国々の安全に重大な脅威を与えている。
外交部はこれに厳重に抗議するとともに、中国が理性的に自制し、台湾海峡の平和を破壊し、この地域の緊張を高める一切の行為を即刻停止するよう改めて呼びかける。台湾はインド太平洋地域の責任ある一員として、積極的に防衛力の強化に努めると同時に、日本を含む近い理念を持つ国々との連携を引き続き強化し、権威主義の拡張と侵略をともに抑止していきたいと考えている。